【水戸戦は1-1のドロー。鬼木体制事実上の初陣で見えた鹿島の現在地(2)】「昨年よりスタート位置が高い」と濃野。昨季以上に失点リスクが上がる守備。最適解模索のキーマンは知念か?の画像
鹿島アントラーズの濃野公人、知念慶、安西幸輝 撮影:中地拓也

 2月1日の水戸ホーリーホック戦は結局、1-1のドローに終わった鹿島アントラーズ。「1点取られても、2点3点取って勝ちに行く」という鬼木達監督の姿勢は90分通して鮮明だったが、この日は残念ながら結果には結びつかなかった。

 2月15日の開幕・湘南ベルマーレ戦まで残り2週間。鈴木優磨は「ものすごく大きくは変わらないと思う。ちっちゃいことですけど、積み上げだったり、精度というのを少しずつ練習からコミュニケーションを取ってやっていくしかない。1人1人の精度を上げることはもちろんですけど、監督が指示するのと同時に、みんなが話し合って作っていかないといけない」と発言。選手たちがこれまで以上に意思疎通を密にし、細かい部分のすり合わせを進めていく重要性をしていた。
 その最たるものが守備だ。今季の鹿島はレオ・セアラと荒木遼太郎以外は昨季からいたメンバーが主体となっているため、「そこまで大きく崩れることはないだろう」という計算がある。
 しかしながら、水戸戦で相手が奪った先制点のように、自陣ゴールに近いエリアでボールを失い。そのまま連携で崩され、深いエリアへの侵入を許し、マークがズレて逆サイドから飛び込まれるような形がないとは言えない。実際、今季の鹿島はつなぎを大事にするサッカーを目指しているため、危ないゾーンでボールを失うリスクが上がるのは確か。そこは警戒しなければいけない点だ。

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