Jリーグの新たな怪物FWとして騒がれている男の豪快なJ1相手の“初ゴール”が話題となった。
その怪物FWとは、昨季のJ1昇格プレーオフを制してクラブ初のJ1昇格を果たしたファジアーノ岡山の29歳のブラジル人FWルカオだ。
ブラジル生まれで北マケドニアでプロのキャリアをスタートさせた異色FWは、ギリシャでのプレーを経て、2019年8月に当時J2だった鹿児島ユナイテッドFCと契約を交わして初来日。翌2020年にツエーゲン金沢でJ2リーグ10得点を決めると、2021年から2年間は松本山雅でプレー。2023年に岡山に加入した。
武器は身長191cm、体重91kgのサイズ感に備えた圧倒的なフィジカルだ。J1昇格プレーオフ決勝では途中出場から圧倒的な存在感を見せて話題となったが、年が変わって沖縄キャンプで行われた1月25日のJ1鹿島アントラーズとの練習試合でも圧巻のプレーを披露した。
1本目に1点リードした後だった。GKブローダーセンのロングキックに背番号99のルカオが反応。相手DFを弾き飛ばしながら抜け出すと、バウンドの目測を誤ったGKを後方から襲いかかるようにしてボールを奪い取り、そのまま無人のゴールに思い切りよく右足シュートを叩き込んだ。
このゴール以外にも力強い抜け出しからアシストを決め、ラボーナを披露する場面も。新たに鬼木達監督を招いて大型補強も敢行して今季のJ1優勝候補にも挙げられる名門クラブを相手に1ゴール1アシストの大活躍を見せた。