■「自分たちの方がチャンスを作れた」
鍵になるのはスコルジャ監督が押し進める”ダブル8番”を軸とした攻撃スタイルに、マテウス・サヴィオや金子の”個の力”がどうハマるかというところだが、ここまでは順調と言える。
東京ヴェルディ戦でも、強固な5バックを敷きながら、局面でプレスをかけてくる相手に対して、マテウス・サヴィオと金子が預けどころとなり、彼らがボールを失わないことで、ボランチの渡邊やグスタフソン、サイドバックの選手などが攻撃参加して相手ゴールを脅かすシーンが見られた。
ただ、練習試合とはいえ継続路線で、主力の完成度が高いヴェルディを相手に、マテウス・サヴィオや金子が持つ本来の仕掛け、局面打開というところまでは見られなかった。お互い現時点のファーストセットと見られる陣容で対戦した1本目は、45分でスコアレスドローに終わったが、マテウス・サヴィオは「ヴェルディは昨年とあまり選手の入れ替えがなかった。我々よりも連携は良いと考えています。ただし、自分たちの方がチャンスを作れた」と前向きに語った。