■難しい勝負を制して「より強固になった」
守備ラインは予選からガルフカップにかけてほぼ不動と言っていい。右サイドバックはハマド・アルシャムサン、左はアブドゥラ・アルハラシ。センターバックは長身187センチのアミネ・ベナッディが中心となり、粘り強い守備をするワリード・アルハヤムとコンビを組む。
そしてGKはエブラヒム・ルトファラハ。バーレーンにはサエド・ジャファルという代表163試合、39歳のGKがおり、ガルフカップでは2試合に出場したが、ワールドカップ予選ではこのサエド・ジャファルをベンチに置いてエブラヒム・ルトファラハがゴールを守った。日本戦では5点を許したが、他は5試合で5失点。長身でやや太りすぎに見えるが、反応は速い。
ガルフカップ優勝は、バーレーンが新しいものを付け加えた結果ではなかった。予選の6試合で積み重ねてきた鋭い攻撃と粘り強い守備に磨きをかけ、ガルフカップで難しい勝負を制してきたことで自信を深め、チームがより強固になったと言えるのではないか。バーレーン選手たちの強みも弱みも知り尽くしたタライッチ監督のリードで、バーレーンは着実に強くなっている。