■荻原拓也が左サイドバックに
サイドバック(SB)も大畑歩夢が海外移籍濃厚ということで、左はレンタルバックの荻原拓也がそのまま入ってプレー。昨夏移籍組の長沼洋一とポジション争いを繰り広げる形になりそうだ。
右は石原広教がファーストチョイスで、長沼や関根貴大が状況に応じて入ることになりそうだが、やはり戦力は不足気味。両サイドを高いレベルでこなせる新戦力がほしいところだが、果たして堀之内SDはどのような判断を下すのだろうか。その動向が注目されるところだ。
GKに関しては大ベテランの西川周作がいるから一安心というところだろう。ただ、西川も今年37歳。クラブとしてもそろそろ世代交代を考えるべき時期に来ているのは確かだろう。バックアップには牲川歩見、吉田舜がいるが、彼らがどこまで出番を増やせるかも気になるところ。新たに就任した塩田仁志GKコーチの指導力にも期待を寄せたい。
「昨年はかなり守備的な戦いになりましたが、マチェイ監督は本来、攻撃的な指揮官ですし、今年は攻撃的なサッカー、かつ固い守備を見せられると思います」と堀之内SDは自信を口にした。が、本当にその通りになるかどうかはふたを開けてみないと分からない。
まずは10人の新戦力が持てる能力を全て押し出して、チーム力をアップさせられるか否かが重要なポイントになる。彼らのパフォーマンスを注視しつつ、チームの完成度アップを楽しみに待ちたいものである。
(取材・文/元川悦子)