■「そんなに口を出すクラブではない」

「リーグ戦を取るとすると、(得点は)2点以上、失点は1点以下。これをやっていけば、自ずと上位には食い込んでいける。そこを目指していくために修正をしていく」
 竹内強化本部長はリーグ奪還に向けて、そうした数字を思い描く。
「基本的には鬼木監督同様、ある程度サポートして、しっかり状況を見て、やっていければと思います。そんなに口を出すクラブではない」
 こうも話し、監督のやり方を最大限に受け入れる見通しだ。
 チームの初公式戦は海外でのACLE・浦項戦となる。その後、早くも過密日程が続くこととなるが、そんなチームについては次のように語る。
「去年の段階で鬼木監督がいいところにつけてくれて、崩れるかもしれないような状況の中でしっかりマネジメントしてこの結果を繋いでくれた。(ACLEの)あと2戦でしっかり勝点を1でも3でも6でも取れれば次に進めるので、そのためにやっぱり簡単に負けないチームをまずは作っていかなきゃいけない。そこからいろんな課題が出るでしょうし、そのエラーを修正しながらやっていければいい」
 長谷部監督は新体制発表会でACLEのタイトルへの強い気持ちを口にしたが、そのために、チーム作りの序盤として負けないチームを狙うことになる。
(取材・文/中地拓也)
(後編へつづく)

(2)へ続く
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