【24年はまさかの13位。25年の浦和レッズはどう変わる?(2)】柴戸海復帰、松本泰志獲得で手薄な中盤問題は解消。左SBの荻原拓也復帰も、クラブW杯に向けて守備陣はさらなる底上げがマストか?の画像
金子拓郎、荻原拓也、柴戸海、松本泰志 撮影:中地拓也

 2025年はJ1を含めた国内タイトル奪還、FIFAクラブW杯上位進出を目論んでいる浦和レッズ。特に6~7月の世界的ビッグトーナメント参戦は選手個々はもちろん、クラブ全体を大きく飛躍させる絶好のチャンスだ。複数クラブで獲得教祖が繰り広げられたマテウス・サヴィオが浦和を選んだと言われるのも、この大会の存在が大きかったのだろう。

 リーベル・プレート、インテル、モンテレイといった世界的クラブに勝つためには、やはり守備の強化は必要不可欠なテーマ。9月のマチェイ・スコルジャ監督復帰後は真っ先に守りの整備に取り組み、簡単に失点しない強固な組織ができあがりつつある。
 ただ、アレクサンダー・ショルツ酒井宏樹がいた2023年当時の基準に達しているかというと、必ずしもそうとは言い切れない部分もある。2025年は同等、もしくは上回るくらいレベルに到達させることを考えていくべきだ。
 それを念頭に置くと、人材的には少し足りない印象もある。特にセンターバック(SB)は佐藤瑶大名古屋グランパスへ移籍したことで、マリウス・ホイブラーテンと井上黎生人、流通経済大から加入する新人・根本健太の3枚しかいない状態になっているのだ。
 根本はJリーグ10クラブが争奪戦を繰り広げた左利きの大型DF。クラブ側も即戦力と大きな期待を寄せているはずだ。それだけのポテンシャルがあるのは間違いないが、ルーキーがいきなりフィットできるかどうかは一抹の不安もある。できればショルツのような外国人DFもほしいところだが、そこに関しては今のところ情報はない。今後の動向を見極める必要がありそうだ。

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