■新潟入団決定「トップ下」が大活躍

 さて、栃木市での準々決勝。試合も面白かった。

 第1試合は、大阪学院大学(関西学生リーグ8位)対桐蔭横浜大学(関東大学リーグ7位)の対戦。開始直後からボールを握った大院大はMFの箱崎達也(来季からFC岐阜)がパスを散らし、前線では鳥井禅音(サンフレッチェ広島ユース出身・1年)がワンタッチで裁いて攻撃を組み立て、13分にはFKのボールをDFの中井小鉄(来季からティアモ枚方=JFL=でプレー)が決めて先制した。

 だが、時間の経過とともに桐蔭横浜大がボールを握る時間を増やして反撃に転じる。

 ワントップでは湘南ベルマーレ入りが決まっている渡邊啓吾(特別指定選手としてJ1デビュー済み)がボールを収める。自らゴールも狙え、またパスの精度も高い素晴らしい総合系CFである。

 その渡邊に絡むのがトップ下の笠井佳祐(アルビレックス新潟入団決定)。25分に落合滉斗のスルーパスで抜け出して同点ゴールを決めると、39分にはクロスに合わせて逆転の2点目。さらに、50分、54分にも得点して、笠井は1人で4ゴールの大暴れ。終了間際にも1点を追加した桐蔭横浜大学が攻撃力を発揮して5対1と圧勝した。

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