■流れの中からの「素晴らしい」3点目
だが、リーグ最終節の第38節、サンフレッチェ広島戦ではG大阪は宇佐美抜きで広島から3ゴールを奪ってみせた。
1点目はCKから、2点目はFKからといずれもセットプレーからの得点だったが、89分のダメ押しとも言える3点目は、流れの中からの素晴らしいゴールだった。
中盤の左サイドでダワンがフアン・アラーノに預けると、フアン・アラーノはドリブルで右サイドに運んで、SBの半田陸とパス交換。半田が中に入れたグラウンダーのパスを美藤倫が落とし、坂本一彩が左に顔を出したSBの黒川圭介に渡す。すると、黒川がそのまま斜めにドリブルで持ち上がり、黒川からのパスを受けたフアン・アラーノが中に入れたボールが広島のDF佐々木翔に当たって、最後は坂本の前にこぼれ、坂本が冷静にこの日、自身2点目となるゴールを決めた。
ダワンがフアン・アラーノに預けたところから数えると、ドリブルも交えて9本のパスがつながった組織的で美しいゴールだった。