「すんげーの決めたな」伊藤敦樹の「エグいミドル」での欧州初得点にファン興奮!「美しいシュート」「敦樹らしいゴールですね」などの声の画像
伊藤敦樹が豪快なゴールを決めた 撮影:中地拓也

 ベルギー1部のヘントに所属する伊藤敦樹が、欧州移籍後初ゴールを決めた。記念すべきゴールであるとともに、その豪快さでファンの興奮を誘った。

 今やサッカー日本代表メンバーのほとんどを海外でプレーする選手が占める。現在の日本代表に入っていなくとも、メンバー入りするだけの実力を持ち、ヨーロッパでプレーする代表候補は数多い。

 伊藤もそんな日本人選手のひとりである。大学卒業後、下部組織で育った浦和レッズでプロになると、すぐさま主力として台頭。プロ3年目だった昨年には、日本代表デビューを果たした。

 ワールドカップ出場権を目指すアジア地区最終予選では、ここまでメンバーに入っていないが、「元」代表と呼ぶには早すぎる。今年8月にベルギー1部のヘントへと完全移籍で加入し、自身の成長と代表復帰へ、力を高めているところだ。

 中盤の底を主戦場とする伊藤だが、得点力も大きな魅力。プロ入り後、毎年リーグ戦でゴールを決めており、日本での今シーズンに至っては、移籍までのリーグ戦24試合で5得点を決めていた。

 ベルギーに移籍後は主力としてプレーしていたが、無得点の時間が続いていた。だが、ついに「その時」がやってきた。

 現地時間12月7日のベルギーリーグ第17節、伊藤は渡辺剛とともに、やはり多くの日本人選手が所属するシントトロイデンをホームで迎え撃った。

 開始17分、ホームのヘントが先制に成功する。決めたのは伊藤だった。

 相手陣で奪ったCKで、キッカーが蹴り込んだボールは、一度は相手の守備にはじき返される。だが、ボックス内の落下点でヘンクがボールを抑える。拾ったのは、渡辺だった。

 渡辺も強引に打つことはできたかもしれないが、選択したのはペナルティーエリア外で構えていた伊藤への優しいパス。走り込んだ伊藤が右足を振るうと、ゴール右上に強烈なシュートが突き刺さった。

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