■守備陣の若返りは
実際、今季も大橋祐紀(ブラックバーン)、川村拓夢(ザルツブルク)、野津田岳人(パトゥム)が夏に欧州移籍し、チーム力が一時的に低下した。主軸を担う荒木隼人のケガ、エゼキエウやピエロス・ソティリウら助っ人たちの離脱とアクシデントも多く、1人2人と戦力が低下するたびに足踏み状態に陥る傾向が強かった。
やはりそういうチームがタイトルを手にするのは難しい。それは3年連続でJ1・3位以上の成績をキープしてきた集団だからこそ、より痛感させられるところだ。
そういった現状を踏まえ、2025年を見通すと、まず頭から青山の6番を引き継ぐ川辺駿、トルガイ・アルスラン、ゴンサロ・パシエンシアの3人を使えるのは朗報と言える。今季苦境を強いられた満田誠も来季はスタートから一気に力を発揮するだろうし、成長株の中野就斗や中島洋太朗らもより一層の存在感を発揮するはずだ。
しかしながら、有望な若手はつねに海外移籍予備軍となり得る。中野などはその筆頭で、近い将来、引き抜かれないとも限らない。最終ラインと右ウイングバックをマルチにこなせて、点も取れる彼のような人材が抜けたら、大きなダメージになりかねない。クラブ側も若手の越道草太の成長を加速させるなど、対策を講じる必要がある。若手の引き上げは広島の未来を大きく左右する重大事。そこはより注力すべきだ。
守備陣も30代の佐々木、塩谷司らへの依存が高いだけに、若返りも視野に入れなければならない。今年ケガでシーズンを棒に振った山崎大地が来季は戻ってくるだろうが、足りないところは補強も考えていくしかない。