今季限りで現役引退するサンフレッチェ広島一筋のバンディエラMF青山敏弘がゴール裏で披露したマイクパフォーマンスが脚光を浴びている。
12月1日にエディオンピースウイング広島で行われたJ1リーグ第37節で、広島は5-1で北海道コンサドーレ札幌戦を下した。これにより、勝点を首位・ヴィッセル神戸と1差とし、最終節での逆転優勝への望みを繋いだ。そして、その試合後に行われた引退セレモニーで挨拶した青山が、他の選手たちとともに移動したゴール裏で、再びマイクを握った。
多くのサポーターを目の前にして、ゆっくりと、丁寧に話し始めた青山。「(試合を)見ていて、自分はもう必要ないなって、もうみんなすごいなって思いました」と自らの言葉を噛み締めると「サンフレッチェ、本当に強くなりました。そのすべてをみなさんと一緒に見てきたと思っています」と続ける。そしてスタンドからの拍手が小さいことを確認し、「まだ終わっていないと思っているんですよね」とこぼした。
その言葉に、今度はサポーターから大きな拍手を沸き起こる。すると青山は、笑みをこぼしながら「みなさん準備できていますか?」「覚悟はできてますか?」と語気を強める。そこからはサポーターとのコール&レスポンス。「神様が言ってますよ。俺らに優勝しろって!」「大阪に行くぞ!」「優勝するぞ!」とサポーターと一体となって力強く叫んだ。