■仙台MF鎌田大夢の配球を抑えられるか

 Jリーグの出場が300試合を超える藤田は”古巣対戦”となった山形との準決勝で、勝利を決定づける3点目のアシストなど、攻守に獅子奮迅の働きを見せて3−0の勝利に大きく貢献した。木山監督は愛媛FC時代からの恩師であり、戦術面、リーダーシップともに全幅の信頼を置かれていることが見て取れる。仙台は日本代表MF鎌田大地の弟で、抜群の展開力を備える10番の鎌田大夢が配球役を担うが、そこを相棒の田部井との協力関係で、いかに限定できるか。
 そして攻撃面では幅広く顔をだす田部井を生かすサポートをしながら、機を見て三列目から相手のライン間に顔を出していく動きが期待される。基本的には相手陣内でのプレーを長くしたいが、ポゼッション能力のある仙台を相手に、ホームでも押し込まれる時間帯は多く出てくるはず。そこで耐えながら、いかに再前進するポイントを作っていくか。そこのハンドリングを藤田が握っている部分は大きい。
 そうした選手たちが活躍する形でリードを奪えれば理想的だが、仙台も総力戦で挑んでくることは間違いなく、そこで岡山側のアドバンテージがどう生きてくるか。キャプテンの竹内涼が終盤を締めるような流れも考えられるが、ベンチメンバーも含めた選手たちの奮闘に加えて、木山監督の選択にも注目だ。
(取材・文/河治良幸)

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