■岡山の3-4-2-1と仙台の4-4-2

 5月と7月に行われたリーグ戦の2試合を振り返ると、仙台がボールを握る試合展開は同じだったが、やはり岡山ホームだった2試合目の方が、チャンスの数もシュート数も岡山が圧倒的で、仙台は相手陣内でなかなか起点を作ることができず。前半にシャドーの岩渕弘人、後半にDF田上大地のゴールを許す形で、理想的なゲームをされてしまった。
 基本システムは岡山が3―4―2―1、仙台は4―4―2で両チームともに変わっていないが、特に気をつけたいのが仙台のコンパクトな守備を逆利用するような、素早いサイドチェンジを起点に、逆サイドの選手がファーサイドに飛び込んでくる形だ。
 また岡山は中盤に厚みがある分、セカンドボールの回収力が高く、そこで仙台がなかなかアドバンテージを取れないことも、やりにくさの要因かもしれない。
 もう1つ仙台にとって厄介なのが、ハイラインの背後を一発で狙ってくるロングボールだ。岩渕 弘人と木村太哉の2シャドーに加えて、左右のウイングバックも縦のスペースランニングを得意としており、前回の対戦ではまだ未加入だったFW一美和成の存在も、その威力をアップさせている。ただ、仙台としては背後を警戒してローブロックを引きすぎると、上記のような岡山の厚みのある攻撃を許してしまうし、攻撃で自分たちの良さも生かしにくい。
 一番やりたくないのは岡山の攻撃を恐れて、サイドハーフがサイドバックのようなポジションで守備をする状態になってしまうこと。アウェーで、しかも引き分けら岡山が昇格を決める不利な状況を逆利用するわけではないが、長崎戦で見せたような良い意味でのチャレンジャースピリットが大きなポイントになるはず。30℃を記録した7月の試合と違い、運動量をベースとした守備も、オーソドックスな4ー4ー2からの流動的な攻撃も発揮しやすいだろう。

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