来るべき決戦の日を前にJ2のモンテディオ山形が公開した“山形一丸”の煽りムービーがファンの闘志をより一層、掻き立てている。
まさに敵なしだった。横浜FCに1-2で敗れた8月31日の第29節終了時点で9位だった山形だったが、夏の移籍期間で加わった土居聖真、ディサロ燦シルヴァーノらの新戦力が機能し、9月の4試合、10月の3試合、さらに11月の3試合と怒涛の9連勝を飾り、最終的に4位でJ1昇格プレーオフ進出を果たした。
4位となったことで本拠地開催権も手にした山形は、12月1日に行われるJ1昇格プレーオフ準決勝で、リーグ戦5位のファジアーノ岡山と対戦する。今季対戦2試合とも引き分け(2-2、1-1)だった相手に苦手意識はないが、懸念はリーグ最終戦から3週間という長いインターバルだ。疲労は回復できるが、9連勝の勢いを失う恐れがある。
その心配の中でクラブが特製ムービーを製作し、公式エックス(旧ツイッター)に「すべての青と白とともに勝ち取った挑戦権。10年分の想い。ただ、掴むだけ。山形一丸で、運命を越える。」の言葉とともに公開した。その約2分の動画には、荘厳な音楽に乗せて今季の最終節を含むチームのプレー映像に、プレーオフで涙を飲んだ2022年、2023年、そして伝説のGK山岸範宏のゴールでJ1切符を勝ち取った2014年の映像を混じえて作られてあり、まさに“10年分の想い”の詰まった心震える煽りムービーとなっている。