■佐々木旭「常に今日のような試合を続けたい」
敵地・埼玉スタジアムに乗り込んだ川崎は、ウォーミングアップを通常の形と180度変えた。先発する選手たちにマークをつけて、試合さながらの高い強度で攻防を繰り広げた結果、キックオフ直前で川崎の選手たちの息は上がっていた。
8月24日に行われた前半で背負ったビハインドを挽回すべく、後半開始直後から100%以上の力で浦和を圧倒するためのウォーミングアップ変更。その反動と言うべきか。特に攻撃陣に疲労が溜まっても、小林は後悔の二文字を封印した。
「前からいくしかないと思っていました。こういう試合は勢いといったものが大事だし、圧をかけるじゃないですけど、相手が嫌がっているのがわかったので、多少のリスクはあってもどんどん前からいきました。何回かひっくり返される場面もありましたけど、そこはみんなで割り切ってうまく戦えたと思います」
右センターバックで出場した佐々木は、雷雨の影響でピッチにあちこちに水が溜まり、思うようにボールを回せない状態で後手を踏み続け、23分にはMF渡邊凌磨にゴールネットを揺らされた3カ月前との違いに思いを馳せていた。
「個人的には、常に今日のような試合を続けたいと思いました。どの試合でも立ち上がりから今日くらいアグレッシブにいって、ボールを失ってもすぐ切り替えて、といった戦い方ができれば、僕たちが負ける相手はなかなかいないとも思いました。チームには波があるというか、確かにいいときも悪いときもありますけど、それでも今日のような姿勢はこれからも貫いていくべきだと思いました」