”森保ジャパン”はアウェーでインドネシアに4−0の勝利を飾り、アジア最終予選の折り返しとなる5試合が終わった時点で、勝ち点を13まで伸ばした。
無失点とは言ってもスリリングなシーンが多かった守備面とは異なり、攻撃面ではチームの狙いと個人の特長がうまくかけあわされて、面白いシーンが多く見られた。ウイングバックとシャドーの新たな組み合わせも加わり、オプションとしても楽しみが広がっている。
スタメンはこれまで通りウイングバックは右に堂安律で左に三笘薫、シャドーには南野拓実と鎌田大地だったが、2−0で迎えた後半スタートから南野に代わって前田大然が投入されると、前田は左ウイングバックに。三笘は左シャドーに上がり、鎌田は右シャドーに移った。この形では前田の縦のスピードを押し出しながら、インで三笘も連動するという狙いが見られた。
後半3分のシーンでは3バック中央の板倉滉からボランチの遠藤航で相手FWのラグナー・オラットマングーンを引き付けて、もう一人のボランチである守田英正にトライアングルのパスを出す。そこから左外で町田浩樹が受けると、前方を走る前田に向けて、縦パスを送り出した。前田は対面する右ウイングバックのサンディ・ウォルシュの背後を抜けて、最後はカバーに来たジェイ・イツェスと並走しながら左足でクロスを狙う。
ゴール前に浮き上がったボールはGKのマールテン・パエスにキャッチされたが、チームとして狙いが見事に表れたシーンだった。