■「違いを感じた」最後のクオリティ
チームとしても強豪リバプールに苦戦した。上位進出を目指すブライトンと、首位に立つリバプールの差はどこにあるか。三笘は言う。
「最後のクオリティのところで違いを感じた。やっぱり、ワンチャンスで決めきれるところは素晴らしいものがありました。そこは見習わないといけない」
リバプールの2点目は、ブライトンが前掛かりになったところを突かれた。人数をかけて攻撃を仕掛けたタイミングでボールを奪われ、カウンターを受ける形になった。思えば、前節ウォルバーハンプトン戦(2−2)でも似たような形から失点し、勝ち点を落としている。この点について聞いてみると、三笘はチーム全体の責任としつつ、攻撃陣がゴールやシュートでプレーを終わらせる必要があると話した。
「(攻撃を最後まで)やりきってしまえばいい話なので、攻撃陣の責任もあります。守備陣としてもスペースが空いて、準備しきれないところがある。どっちにも責任はあります。 こちらのカウンターから、相手のカウンターの形になったので、前線の責任はあると思います」
先制点の起点となった自身のパスについては、「(自分がパスを受ける前に)逆サイドでうまく敵を引きつけてくれた。おかげで、自分が前を向けた。2選手が食いついてきて、逆サイドがフリーになっているのが見えていた。自分で行くよりパスを出したのは、良い判断だったと思います。フェルディ・カドゥオールのシュートも、素晴らしいクオリティでした」と振り返った。
そして、1点を追いかける後半42分に、三笘は途中交代となった。攻撃参加するアレクサンダー=アーノルドのマークで自陣深くまで下がり、ボールを奪えば、今度はスプリントして相手ゴールまで走った。体力的には相当きつい試合になったが、三笘は「いや、まだ全然できました」と平然と言う。そして、反省の言葉を口にした。
「もっと中に入っていくところだったり、 前半のような守備がもっとできればよかった。後半は相手にボールを持たれ、上下動させられた。前に行くとこができなかったですね」