元サッカー日本代表で、現在はJ2のザスパ群馬でプレーする細貝萌の引退セレモニーが行われた。本人によるスピーチのみならず、家族のあたたかな様子に、涙を誘われるファンが続出している。
またひとり、偉大な選手がスパイクを脱ぐ。日本代表としてもプレーし、国内外で活躍してきた細貝が、今シーズン限りで選手を引退する。
前橋育英高校を卒業した2005年に浦和レッズでプロキャリアを歩み始めた細貝は、U-16から年代別日本代表に選ばれている有望株だった。浦和でも主力としてプレーするようになると、2010年にはついにフル代表に選出された。その数か月後には、ドイツの名門バイヤー・レバークーゼンへの完全移籍が決まり、期限付き移籍などで複数のクラブを渡り歩き、2017年までヨーロッパでプレーした。
柏レイソルへの移籍した後、タイでも2シーズンプレーしたが、2021年からは故郷のクラブであるザスパ群馬に加入。4シーズンを戦って38歳になった今年、ついに引退を決意した。
10月27日に行われたJ2第36節・徳島ヴォルティス戦の後には、細貝の引退セレモニーが行われた。マイクの前に立ち、スピーチしようとする細貝は、早くも目を潤ませている。懸命に涙をこらえていたが、家族が登場すると、ついに涙腺が決壊した。
娘とともに花束を持ってきた明花夫人は、ファッションモデルも務めながら、調理師免許も取って夫を支えた才色兼備。さらには細貝にそっくりで、ダンディーな父も登場し、細貝は何度も感謝の言葉を口にしていた。