10月26日、J2リーグ第36節が行われ、ハワイアンズスタジアムいわきでの一戦は、アウェイの水戸ホーリーホックが2-1でいわきFCに勝利した。その決勝点となったFW中島大嘉のダイナミックなゴールが反響を呼んだ。
開始直後からホームのいわきが多くのチャンスを作りながらも前半を0-0で終えた試合は、後半5分に水戸がにFW草野侑己が先制点を奪う。だが、後半30分にいわきが得点ランキング2位に付けるFW谷村海那のゴールで同点に追い付く。この展開に決着を付けたのが、前半26分から味方のアクシデントによって途中出場していた中島だった。
後半34分だった。左CBの大崎航詩が巧みなパス交換から絶妙のタイミングで中盤のラインを突破すると、最終ライン上から走り出した中島へスルーパスを送る。ボールを受けた中島は、相手DFのプレスを受けながらも、そのままドリブルでボックス内の左角まで持ち運ぶと、そこから強引に左足を振り抜いた。
国見高校から2021年に北海道コンサドーレ札幌に入団し、身長188cmと分厚い体躯、強さとスピードを兼ね備えて“和製ハーランド”とも呼ばれた中島。その男が放った強烈シュートは、相手GKの手を弾き飛ばしてゴールネットを揺らした。