10月19日、J1リーグ第34節が行われ、残留争いの渦中にあるジュビロ磐田が2−1でセレッソ大阪に勝利した。そこで生まれた「まさかの形」での先制ゴールが話題となった。
試合会場はC大阪の本拠地、ヨドコウ桜スタジアム。試合前の時点で7位のC大阪は、小菊昭雄監督の今季限りでの退任が発表されてからの初試合。一方、自動降格圏内の18位に沈む磐田にとっては、アウェイ戦ながらも逆転残留へ向けて何としても勝利が欲しい一戦だった。そして“事件”は、その立ち上がり、前半5分に起こった。
磐田が左サイドでFKを得るも、中村駿のキックはそのままゴールラインを割る。ここでC大阪のGKキム・ジンヒョンが速攻を狙って、ゴールキックを素早くリスタートして前方に蹴り出した。
しかし、そのキックが狙った高さよりも低くなり、ペナルティエリアラインの上でちょうど前を向いた田中駿汰の背中を直撃するハプニング。そのこぼれ球に素早く反応した磐田FWジャーメイン良が、難なくゴールマウスに流し込んだ。
この「まさかの形」から自身8試合ぶりのゴールを決めたジャーメインは、後半26分にこの日2点目となる今季17得点目を決める。その後、磐田は1点を返されるも、試合終了間際のPKをGK川島永嗣がストップし、2−1で勝利することになった。