元サッカー日本代表DF酒井宏樹が、新天地でいきなりクラブ初ゴールの生みの親となった。誕生したばかりのクラブに残した歴史的ゴールや、スタジアムの雰囲気に、日本のファンも驚きの声を上げている。
日本ではJリーグが佳境に入ろうとしているが、同じAFCに所属する国ではシーズンがスタートしたばかりの国もある。南半球にあるオーストラリアのAリーグ・メンである。
そのAリーグに、今季から新しいクラブが加わった。また、そのクラブで新しい一歩を踏み出した日本人選手がいる。誕生したばかりのオークランドFCの一員として、元日本代表DF酒井宏樹が戦っているのだ。
柏レイソルの下部組織で育ってトップチームへと昇格し、浦和レッズでもプレーした酒井だが、すでに海外でプレーした時間の方が長い。2012年にドイツへ渡り、2016年夏からはフランスの名門マルセイユでプレー。そして今夏、浦和を離れてニュージーランドへと渡ったのだ。
新天地が酒井に懸ける期待は大きい。何しろ、クラブ初代キャプテンの責務を、酒井に託したのだ。
その期待に、酒井はいきなりプレーで応えた。現地時間10月19日に行われたブリスベン・ロアーとの開幕戦で、いきなりクラブ史上初のゴールを誘発したのだ。
歓喜の瞬間は、早くも開始8分で訪れた。Aリーグ優勝経験もあるチームに対して、オークランドは臆することなくプレー。右サイドから崩した攻めで、さらに右サイドから攻めに厚みを加えたのが酒井だった。中央からのパスを受けるとボックスに入った瞬間に右足を振るう。すると、このボールがオウンゴールを呼び込み、先制に成功したのだ。