■「キャプテンをできるのは本当に光栄なこと」
ゲームキャプテンの役割に関しては「必要以上に変なプレッシャーがかかったりとか、そういった気持ちはないですし、むしろキャプテンをできるのは本当に光栄なこと」と主張するが、守田が遠藤不在の影響を認めたのは中盤の補完関係についてだ。
この日、3ー4ー2ー1の2ボランチを組んだのは田中碧。言わずと知れた川崎フロンターレ時代の同僚であり、日本代表においても一緒のピッチに立った経験は十分であるはずだった。しかし、5ー4ー1のブロックをベースに、日本のビルドアップを限定してくるオーストラリアに対して、前半から探り探りの部分が見え隠れしてしまった。
前半のスタッツを見るとポゼッションは67%で、パス成功率も85%を超えており、ボールを握れていなかったわけではない。その中で局面を切り取れば、前半19分に田中のパスからFW上田綺世が落として、久保が高い位置で仕掛けるシーンやセカンドボールを田中がミドルシュートに持ち込むシーンなど、少なからずチャンスはあった。
前半34分には田中がパスコースを作った状態で守田が縦に浮き球のボールを入れて、上田をクッションに、左サイドの三笘薫が得意のカットインから右足シュートを放ち、惜しくも相手のブロックに阻まれた。