【守田英正と田中碧のボランチから見る、オーストラリア戦で生じた”森保ジャパン”の課題(1)】「知ってるつもり」だった田中に守田が感じたこと……生かしたかった「自由さという彼にしかない能力」の画像
オーストラリア戦でのサッカー日本代表の守田英正 撮影:中地拓也

 日本代表はホームでオーストラリアと1ー1の引き分けに終わり、最終予選の4試合目にして初失点を喫しただけでなく、4連勝を飾ることもできなかった。

 最終予選を確実に突破するというミッションを考えれば、2位以内を争う直接のライバルになりうる勝点3を与えなかったことは決してネガティブな結果ではない。しかしながら、キャプテンの遠藤航を体調不良で欠いた中で、明確な課題を突き付けられるゲームになったことも確かだ。
「ホームなのでね。勝たないといけなかったと思うし、サポーターが、ずっとゼロで来てて、複数得点してっていう試合を多分望んでいただろうし、僕たち自身も簡単にはいかないだろうと思っていたものの、そこを目指してやってたので。結果だけ見たら、ポジティブに捉えられるものではなかったなと。ホームなので。勝ちたかったです」
 そう語ったのは最終予選で4試合連続のスタメンを飾ると同時に、遠藤に代わってキャプテンマークを巻いた守田英正だ。結果的に、この試合のMOMに選ばれたが、本人も「すごい良かったかっていうと、そうはそう思ってなくて。選ばれたことは光栄で嬉しいですけど、さっき言ったように、不甲斐ないパフォーマンスだったかな」と振り返る。

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