急成長の鈴木彩艶「引っかかる」プレー、豪州戦で「期待したい」完璧な試合、今なら「あり得る」W杯優勝【難敵サウジアラビアに「完勝」、宿敵オーストラリアに「快勝」への大激論】 (7)の画像
この半年で劇的に伸びた鈴木彩艶。豪州戦での活躍に期待がかかるが、気になる点も…。 撮影/原壮史(Sony α1使用)

 サッカー日本代表は現地時間の10月10日、アウェイでワールドカップ最終予選のサウジアラビア代表戦に臨み、2-0で勝利した。「最大のヤマ場」とみられていたこの一戦を、日本代表はどのようにして乗り切り、同15日の「ライバル」オーストラリア代表との一戦へとつなげたのか。ベテランのサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が、語り明かした。

■森保監督のさすがの手腕「半年でものに」

――後藤さんはオーストラリア戦でも無失点に期待とのことで、セリエAパルマ所属のGK鈴木彩艶の成長も頼もしい材料かと思います。

大住「そうなんだけど、彩艶にはひとつ引っかかることがある。もうちょっと早くボールをさばけそうなときに、余裕の表情でボールを持ちすぎるんだよね」

後藤「この間のボローニャ戦でも、余裕を見せつつパスをしようと思ったら相手に詰められて、あわや、という場面があったよ。今のうちに直しておいてほしいよね」

大住「ワールドカップ本大会でやられたら困るよ」

後藤「アジアカップの頃は、1試合で2回くらいは危ない場面があったなあ」

大住「なんでもないクロスを落としたりね」

後藤「パンチングしても、相手がいるところに弾いてしまったりね。でも、そういうミスはなくなったよ」

大住「アジアカップのときは、悪い流れにはまっていたからね」

後藤「僕は当時、ワールドカップ本大会に間に合うように森保一監督が今から起用しているんだと彩艶の起用を擁護していたんだけど、半年でものになってきた。これも、森保一監督のさすがの手腕だね」

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