10月の代表ウイークに突入し、7・8日にオフを取っている鹿島アントラーズ。9日からラスト6戦に向けて再始動する予定だったが、8日夜の時点でもまだ新体制の発表がなく、周囲をやきもきさせていた。
一部メディアでは、中後雅喜コーチが暫定的に指揮を執り、中田浩二強化担当がFDに昇格するという報道が流れていたが、その方向で本決まりになった。9日朝には中後監督、中田FDの就任が正式発表され、さらに本山雅志・羽田憲司両コーチの入閣も明らかにされた。まさに圧倒的強さを誇った2000年代を知るOBをズラリと並べた人事ということになる。
「クラブは本日から中後雅喜監督、本山雅志コーチ、羽田憲司コーチ、強化責任者に中田浩二FDという体制で新たなスタートを切ります。まずは、今シーズンのリーグ戦残り6試合をクラブ一丸となって戦い、勝利のため、選手の力を最大限発揮させることに集中していきます。
また、中長期的な視点に立った強化戦略が求められていることも理解しており、強化部門の先頭に立つ中田FDをしっかりとサポートするとともに、勝利を追求するという伝統を守りながら、チームを成長、発展させていく必要があります」と小泉文明社長はコメントを出しているが、本当に長期的ビジョンで強化体制をテコ入れできるのか。まさに鹿島は大きな岐路に立たされていると言っていい。