■FW陣は今後どうなるか
ただ、もちろん代表FWは彼らだけではない。今回ベンチ入りした大橋祐紀(ブラックバーン)を筆頭に、ドイツ・ブンデスリーガ1部で4点を奪っている町野修斗(キール)、パリ五輪世代の細谷真大(柏)らも控えている。特に小川はパフォーマンスが低下したら再び代表落ちのリスクがないとも限らない。つねに高みを目指して貪欲に泥臭く戦い続けなければならない。
実際、森保監督は2022年カタールW杯で大迫勇也(神戸)を落選させた非情な指揮官。スコットランドで絶好調の古橋亨梧(セルティック)やリーグ・アンで試合に出ているオナイウ阿道(オーセル)も呼ぼうとしていない。一度、そのグループに入ってしまったら、浮上するのは相当難しくなる。その厳しさも認識したうえで、ここからの最終予選を戦い続けてもらいたい。
さしあたって15日の次戦・オーストラリア戦(埼玉)だ。上田が続けて先発する可能性が高いが、小川も必ず出番が巡ってくるはず。そこでゴールを奪い合うくらい、2人には高いレベルでしのぎを削り続けてほしいものである。
(取材・文/元川悦子)