■ガンバ大阪とACLで対戦した「強豪チーム」

 1978年に、僕が初めて南米に行った頃は南米人はほとんど英語を話せませんでした。また、「英国嫌いのフランス人は英語を話さない」とも言われていました。

 しかし、21世紀の現在、南米人でもフランス人でも英語を話す人が増えたので、英語をある程度、理解できれば世界中どこに行ってもそれほど不自由はしません。

 もちろん、そうはいかない場合もあります。つまり、相手の外国人が英語をしゃべれなかったときです。

 かつて、中国に大連実徳足球倶楽部という強豪チームがありました(2012年に解散)。遼寧省大連を本拠地にしたチームで、1994年に1部リーグ(甲級聯賽)で初優勝。2004年に中国スーパーリーグ(超級聯賽)が設立されたときのオリジナル・メンバーで、2005年には超級で優勝しています。

 その大連実徳とガンバ大阪がACLで対戦したことがあります。その試合を取材に大連まで行って、ついでに最近完成したという大連実徳のご自慢のトレーニングセンターを見学しました。そして、その後、市内のオフィスまで移動するのに、クラブの理事長の車に乗せてもらったのです。

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