■清水対横浜FCの首位決戦は「最強の矛盾対決」
今シーズンのJ1昇格争いを決定づける一戦だ。
9月28日に行なわれるJ2リーグ第33節で、首位の清水エスパルスと2位の横浜FCが激突する(国立競技場、18時キックオフ)。リーグ最多61得点の清水とリーグ最少19失点の横浜との、「最強の矛盾対決」でもある。
残り6試合の現段階で、清水は勝点71、横浜FCは勝点70だ。3位のV・ファーレン長崎は勝点60である。
今節の試合で清水が勝つと、勝点は74となる。残り6試合で長崎の最大勝点は78なので、J1自動昇格圏の2位以内確保がかなり濃厚になる、と考えていいだろう。もちろん、横浜FCにも同じことは言える。
今シーズン最初の対戦で、清水は横浜FCに0対2で敗れた。17分にショートコーナーからCBガブリエウにヘディングシュートを許すと、後半のアディショナルタイムにはFW伊藤翔にプッシュされた。この試合の清水のシュートは6本で、これは現在に至るまで今シーズン最少である。「超攻撃的」を掲げる清水の攻撃陣が、堅守の横浜FCに封じ込められたのだった。
秋葉忠宏監督が率いる清水は、8月10日の第26節から7戦負けなし(6勝1分)と好調だ。直近は中3日の3連戦だったが、スタメンを入れ替えながら3連勝を飾っている。
一方の横浜FCは、5月12日の第15節から前節まで、実に18戦負けなしである。チーム歴代1位タイの記録で、清水戦が引分け以上ならチーム記録を打ち立てる。