9月22日、J1リーグ第31節が各地で行われ、名古屋グランパスは川崎フロンターレと対戦した。この試合の先制ゴールが注目されている。
ともに水曜日にゲームがあったことで、中3日で迎えたこの一戦。3万2千人を超える観衆が包み込んだピッチの上で、過密日程の疲れも見せない熱いゴールが生まれた。
それは、スコアレスで迎えた前半34分だ。名古屋陣内中央付近でのこぼれ球にMF椎橋慧也が反応。右足ダイレクトで川崎の背後に出す。そこにいたのは、永井謙佑だ。快速で鳴らすストライカーは、これを肩でトラップして前に持ち出す。
永井といえばスピードに乗ったプレーが真骨頂で、ここでも速さを生かした攻めを見せるかと思われた。しかし、永井が選択したのは、やや持ち上がってからのミドルシュート。ペナルティエリア左よりも手前の位置から右足を振り抜く。
すると、ボールは右隅へと吸い込まれるような軌道を描く。MF橘田健人が対峙し、さらに後方にはサッカー日本代表・高井幸大も控えていたが、それを無効にするばかりか、GKチョン・ソンリョンも届かない一撃で、貴重な先制点を手にしている。