9月13日、J1リーグ第30節が行われ、ヴィッセル神戸は2-1でセレッソ大阪に勝利した。その決勝点となった“鬼キープ→弾丸ミドル”のゴールに称賛の声が集まった。
ノエビアスタジアム神戸で行われた阪神ダービー。試合開始前の時点で3位と優勝を狙える位置にいる神戸はホームでの一戦に必勝態勢で臨むと、開始2分にCKから幸先良く先制ゴールを奪う展開となった。さらに、そこから9分後の前半11分だった。
左サイドからの攻撃。宮代大聖からのパスに抜け出した井出遥也が個人技で相手をかわす。そして後方の宮代にボールを戻すと、中を向いた宮代がボックス内にポジション取りした大迫勇也に、鋭い横パスを入れた。
ここで元日本代表の34歳が“半端ない”ボールキープを披露する。相手の素早いプレスの前にシュートには持ち込めなかったが、狭いスペースの中で相手DF3人に囲まれながらも、巧みなボールタッチと身のこなしで相手にボールを奪われることなく、右後方へとパスを繋いだのだ。
そして、そこに待っていたのが、広瀬陸斗だった。右サイドバックで出場していた28歳は、ペナルティーエリア外からダイレクトで右足一閃。放たれたシュートは、相手DF陣の間を抜けながら地を這うような低弾道のシュートをゴール左サイドネットに突き刺した。