1トップでスタメン起用された上田綺世の2ゴール1アシストが、終盤に投入された小川航基に刺激を与えないはずがなかった。現在の”森保ジャパン”のFWでは最も決定力があることを自負する小川は短い時間でも結果を残せなかった中国戦のことはかなり悔しがっていたが、同時にここから来るチャンスに前向きな姿勢も示していたのだ。
「だいぶ相手が引いてというか、自分たちのペースになってきて。相手のパフォーマンスも落ちてきた中で、ゴール前に僕がいることで点を取れる能力を評価して入れてくれたと思う」
すでに4−0とリードを広げた後半20分から久保建英と同時での登場だったが、中国戦よりは15分長いプレー時間の中で、高いポジションをキープしながらチャンスを待った。そして後半34分、久保の縦パスから中村敬斗がボックス内の左に抜け出し、角度のないところからクロス性のシュート。これはGKルトファラに弾かれるが、高く上がったボールをボックス内中央で待ち構えていた小川が、得意のヘッドでゴールに叩き込んだ。