中国戦の7−0に続き、アウェーで5−0という大勝を飾ったバーレーン戦。この2試合には明確な違いがある。中国戦は1トップに張るFWの選手が1ゴールも決められなかったが、バーレーン戦では5点中の3点をFWの選手が記録したのだ。
中国戦で、終盤の出場から絶好のチャンスにヘッドをクロスバーに当ててしまった小川航基は「ああいう試合でストライカーが2点ぐらい取らないといけないと思うし、このチームは2列目に素晴らしい選手がたくさんいて、その2列目の選手が点を取る傾向のある日本代表ではありますけど、その中でもストライカーが点を取るというのが、サッカー界の壁を打ち破る大きな要因になっていくと思う。僕自身そこを担えるように、しっかり得点という形で貢献したい」と語っていた。
そういう経緯もあり、筆者はFWの得点というところにフォーカスして”完全アウェー”となるバーレーン戦を記者席から見守っていた。中国戦に続くスタメンとなった上田綺世は自陣でのミスパスが目立ち、日本の攻撃リズムが上がってこない状況でも、我慢強く1トップの深い位置をとりながら、縦パスを引き出そうとしていた。そして日本の二次攻撃から、鎌田大地の右からのクロスが相手ディフェンスのハンドを誘う。