■またしてもプレーオフ2位「悔しいシーズンが…」
ベルギーの国内リーグは少しばかり特殊だ。「ジュピラー・プロ・リーグ」は18チームが参加し、34試合のレギュラーシーズンを戦う。
その後、上位6チームが「チャンピオンシップ・プレーオフ」にまわり、優勝をかけて争う。つまり、プレーオフで頂点に立てなければ、リーグ制覇とならない。
町田が加入した初年度の2021−22シーズンは、レギュラーシーズンを1位で終えながら、プレーオフで2位にまわって優勝を逃した。翌年はレギュラーシーズンが2位で、プレーオフは3位。
そして、昨シーズンはレギュラーシーズンで1位になりながら、またしてもプレーオフ2位で優勝を逃した。
カップ戦に目を向けてもタイトルとは無縁で、これまでもどかしいシーズンを過ごしてきた。それだけに、昨シーズンのカップ戦制覇は大きな意味を持つ。
「優勝を決めた後はすごく盛り上がりました。ここ2~3年、僕らはリーグ戦で優勝争いをしていましたが、タイトルを取れなかった。カップ戦でも準決勝で敗れて…という悔しいシーズンが続いていた。
“ユニオンは最後の最後でコケる”みたいな雰囲気があったと思います。観客や審判、そしてリーグの雰囲気からも、そういうものを感じていました。
やっとタイトルをひとつ取れたので、正直、みんなホッとしたというか。選手の心持ちとしても今後に向けて良かったなと感じています」
栄冠をつかんだこのカップ戦で、町田は大会を通じて大活躍を見せた。
※町田浩樹プロフィールは【独占インタビュー2】もしくは【独占インタビュー5】【独占インタビュー10】をご確認ください。