■「試合に出れば自分のパフォーマンスは出せる」
先制点の後、2点目を奪うまでに30分以上かかったが、遠藤は中盤の統率役として確実なゲームマネージメントを見せ、守備面の即時奪回で貢献していた。前半終了間際に三笘の2点目が生まれたことで、勝利を確信したに違いない。
後半に入ってからも日本はペースダウンすることなく、南野拓実が2点をゲット。4-0になったところで遠藤は次戦・バーレーン戦に備えてベンチに下がり、7-0の勝利を見守った。キャプテン就任後の最終予選初陣を白星発進したことで、本人も心から安堵感を覚えたのではないか。
それと同時に、自分自身のパフォーマンスを再確認する好機になったことだろう。ご存じの通り、彼は今季のリバプールでほとんど出番を得られていない。アルネ・スロット新監督がオランダ人の若手ボランチ、ライアン・フラーフェンベルフを重用しているのだ。
2019年夏にシントトロイデンからシュツットガルトに赴いた当初も同じような状況に直面し、序盤3カ月はゲームから遠ざかったことがあった。そういう経験もあって、本人はそこまで焦燥感を抱かずに取り組めているという
「試合数とかはこの歳になればかなり経験しているので、試合勘は特に気にする必要はないと思う。試合に出れば自分のパフォーマンスは出せると思っているし、これから連戦になるのでたぶんチャンスも来るので」とかなり楽観的に捉えているのだ。