■「出すだけじゃなくて受ける側に回ったり」
鎌田自身、常に進化を追い求めている。ドイツでのプレー期間を経て昨季はセリエAでプレーしたが、今季はプレミアリーグに活躍の場を移した。世界最高峰と言われるリーグに身を置いている鎌田は、「相手チームの個人の個々のクオリティだったりは、ドイツのときより上がったと思う」と率直な思いを語る。
そして、新たなチームに溶け込んでいる途中ということも相まって、「僕自身も出すだけじゃなくて受ける側に回ったり、今、試行錯誤してるっていう感じですかね」と変革の中にあると説明する。
鎌田はW杯・カタール大会でクロアチア代表に敗れた直後、レベルの高いクラブやリーグでやることの必要性を訴えていたが、今、世界的にトップレベルの環境に身を置くこととなった。イングランドで揉まれる鎌田が森保ジャパンでどのような光を放つのか。ワールドカップを懸けた真剣勝負である中国戦は、その大きな試金石となる。
(取材・文/中地拓也)