■長友佑都の“野生の勘”

 その長谷部氏の日本代表コーチの就任は多くの人を驚かせたが、長友は「全然びっくりしなかった」と“想定内”の出来事だったと明かす。

「遅かれ早かれ来るんだろうなっていうのは野生の勘で(分かっていた)。代表でも長くプレーしてきますし、海外でも僕らはいろいろな経験をしてきているんで、最終予選も今回5度目ということで、酸いも甘いも経験している。(直近)2大会の(W杯最終予選)初戦は負けているので、そういった意味でも、経験を長谷部さんとともに後輩たちにつないでいきたい」

 こうも語って、長谷部・長友コンビで森保ジャパンをけん引することを誓った。

 そう語るだけに、この日の行動でも魅せた。フィールドプレイヤー4人の中で、最年少の望月ヘンリー海輝は今回が初召集。2001年生まれで現在22歳の望月は、今季がプロ初シーズンという新星である。一方で、心細ささや緊張もあったようで、事前にベテランDFに相談。長友は、「ガツガツしてるんかなと思ったら、自分で“メンタル弱いんです”ってしょっぱなから来たから」と、馴染みやすい環境を作っていた。

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