■鈴木彩艶と細谷真大

 このうち、久保以外に今回の試合に絡んできそうなのが、鈴木彩艶と細谷だ。鈴木彩艶はご存じの通り、今夏移籍したイタリア・セリエAのパルマで定位置を確保。日に日に評価を高めている。元代表キャプテンでもあるJFAの宮本恒靖会長も「日本人選手がイタリアという守備を重んじる国のGKを務めているのは今までになかったこと」と発言。まさに画期的な出来事と言っていい。

 アジアカップの頃は「なぜ鈴木彩艶を使い続けるのか」といった批判的な目線も少なくなかったが、イタリアでのパフォーマンスを見ると、冷静さと安定感が増しているように見受けられる。アジアカップで問題視されたキャッチングやパンチングの判断もより的確にできるようになっているはずだ。GKがどっしり構えていなければ、最終ラインも落ち着かなくなる。彼の確固たる進化が代表でも見られれば、中国・バーレーン戦は安心だ。

 細谷にしても、パリ五輪で優勝したスペイン相手に堂々たるプレーを披露。VARで取り消されたゴール含め、「世界トップ相手でも十分にやれる」という事実を示した。本人も自信と手ごたえをつかんでおり、アジアカップ当時とは比べ物にならないほど頼もしくなっている。

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