現地8月24日に行われたスペイン1部ラ・リーガの第2節が行われ、レアル・ソシエダが1-0でエスパニョールに勝利した。その決勝点となったサッカー日本代表MF久保建英のワールドクラスの今季初ゴールに反響が寄せられている。
1週間前のリーグ開幕戦を1-2で落としたソシエダが、敵地に乗り込んだ一戦。開幕戦でスタメン出場から後半23分に交代を命じられた久保は、この日はベンチからのスタートとなった。久保にとってフラストレーションの溜まる状況の中、チームも低調な内容でなかなかチャンスを作れないまま時間が過ぎていった。
そして0-0の状況で、久保に出番がやって来た。後半21分からピッチに立つと、なかなかリズムに乗れない中でも虎視眈々とチャンスを伺った。迎えた同35分だった。
右サイドの深い位置、タッチライン際でボールを受けた久保は、左足での細かいボールタッチからドリブル勝負を仕掛ける。相手カバーも入って1対2の状況になったが、ここから縦に突破すると見せかけての逆エラシコの形でカットインし、対峙したDFブリアン・オリバンの股の間を通す。そこでボールがバウンドするも慌てることなく、ひと呼吸置いてから左足を振り抜き、相手GKの手を弾き飛ばしながらの強烈なシュートを逆サイドネットに突き刺した。
さらに、その後だ。ゴールを決めた久保は笑顔を見せることなく、祝福に着たチームメイトたちの手を次々と払い除けると、両耳に手を当てて敵地サポーターのブーイングを聞き、そして自らのユニフォームの「背番号14、TAKE」を見せ付けるようにアピールした。