■3バックでのプレーについて
板倉をはじめ、DF谷口彰悟、MF三笘薫、MF守田英正、MF田中碧、MF旗手玲央ら川崎出身の代表の先輩たちから、試合後に「おめでとう」と声をかけられた高井は、ほとんど経験のない3バックでのプレーをこう振り返っている。
「少ない時間のなかで理解をしようと努めました。ウイングバックのところで点を取れたのは、今日のよかったところかなと思っています」
すべてにおいて慎重を期す森保監督が、初招集した若手を即起用するケースもまた珍しい。大胆な采配を決断させた背景には、高井が投入された時点で4点の大量リードを奪っていた試合展開にある。圧勝劇の呼び水となった開始12分の先制点も、これまでの森保ジャパンになないパターンからあげたものだった。
(取材・文/藤江直人)
(後編へつづく)