■それぞれの選手起用
2人の指揮官のJ1リーグ開幕戦で、同じく先発メンバーとして起用されたのは6人。小泉佳穂、伊藤敦樹、マリウス・ホイブラーテン、アレクサンダー・ショルツ、酒井宏樹、西川周作が2年連続で開幕メンバーに名を連ねた。入れ替わったのは約半数の5人で、ヘグモ氏はチアゴ・サンタナ、松尾佑介、グスタフソン、渡邊凌磨の4人の新戦力を抜擢すると当時に、関根大輝を起用した。
ヘグモ氏はこの試合を前に4-3-3のシステムを用いると説明し、その中でウイングの重要性を説いていた。また、左サイドバックには、本来は攻撃的なポジションを本職とする渡邊凌磨を起用して、独自性を出していた。
その後、酒井宏樹、ショルツ、伊藤敦樹らが海外に活躍の場を移したこともあって、ラストマッチ・川崎戦では大きく異なる選手起用に。開幕戦からは6人が入れ替わり、渡邊凌磨も最終ラインから攻撃的なポジションでの起用となった。
スコルジャ氏はアジア王者を当初から意識した選手起用を見せていた。実際、開幕戦とACL決勝第2戦とでは、選手の変更は2人。チーム戦術を浸透させることを優先して指揮を執っていた。