今回のtotoはJ1第27節の9試合と、J2第27節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
今週末は、多くのクラブのファンにとって、たまらないカードとなっている。J1だけで4つものダービーが行われるのだ。しかも、そのいずれも、「下剋上」の予感が漂っている。
まず注目は、川崎フロンターレと横浜F・マリノスによる神奈川ダービーだ。近年のJ1タイトルを分け合ってきた強豪同士の対戦でもある。
だが、今季は両チームとも好調とは言いがたい。川崎は10位、横浜FMは9位と、中位を争う状況だ。
それでも、力のあるチームであることに変わりはない。そのビッグクラブ同士の激突で勝利すると思われるのは、順位では下の川崎だ。
無双だった一時期が遠い過去であるように思われるほど、今季の川崎は苦しんでいた。だが、ここに来て3連勝を飾っている。前々節の勝利は退場者を出したヴィッセル神戸相手に奪ったものだったが、前節はFC東京との多摩川クラシコで3-0と快勝している。
横浜FMも監督交代をカンフル剤に健闘しているが、川崎にも燃える材料はある。瀬古樹と大南拓磨が海外クラブへの移籍を前提としてチームを離脱。戦力としては痛手だが、その他の選手にとってはチャンスでもあり、新たな発奮材料にもなる。
よって、今回勝利するのは川崎と考える。勝点1差の激突ではあるが、川崎が横浜FMを逆転することになるだろう。
神奈川県のお隣、東京都でもダービーが開催される。FC東京と東京ヴェルディの激突だ。
13年ぶりの対戦となった今年4月は、2-2で引き分けた。ともに前節は黒星を喫している。リーグ戦再開以降、勝利がない両チームだが、東京Vが上回ると予想する。
理由はシュート数だ。東京Vは2試合連続で完封負けを喫しているが、シュート数では相手を上回っていた。特に再開初戦となったサンフレッチェ広島戦では、14本のシュートを放っているのだ。
対するFC東京は前々節はシュート5本にとどまり、前節はシュート8本と同5本の川崎をやや上回りながら、0-3で敗れるという残念な結果となった。
内容を考えるなら、上回るのは東京V。勝点37として、FC東京に並ぶはずだ。