■細谷と藤尾への期待と結果

 未招集のFWの選手では、U-23アジアカップにも召集されていた内野航太郎が強化過程において470分(11試合/先発5、途中出場6)。その得点数は6で、細谷真大と佐藤恵允に次ぐ6得点だった。

 また、小田裕太郎が381分(8試合/先発4,途中出場4)で2得点。西川潤が370分(10試合/先発4、途中出場6)、鮎川峻が207分(4試合/先発2、途中出場2)だった。

 こうした数字を見れば、センターFWのポジションにおいては細谷真大と藤尾翔太という2人が早い段階から強化の中心となっており、2人もそれに応えた形となった。また、ウイングのポジションにおいても、順当な選考だったといえる。

 数多くの選手を呼び、その実力を見極めながら、そして、成長曲線を追い求めて挑んだパリ五輪。大岩ジャパンは日本代表としては初めて、オーバーエイジを召集せずに予選グループを突破してみせた。今後のこの世代も、同じ困難に立ち向かいながらメダルを目指していくこととなる。

 現時点で次の五輪監督は決まっていないが、いずれにしても、強化過程が本大会につながることは必定。そのチーム作りの過程を含めて、見守っていく土壌が必要だ。

PHOTO GALLERY ■【画像】パリ五輪での細谷真大、藤尾翔太のプレー写真85枚■
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