7月から8月にかけて、フランスを舞台にして戦った大岩ジャパンのパリ五輪。予選グループ3試合を全勝で終え、準々決勝でスペインに敗れて大会を去ることとなった。その4試合と、強化過程でどのような関係が見られたか。数字で振り返る。
パリ五輪に際して召集された選手でFW登録だったのは、平河悠、藤尾翔太、佐藤恵允、斉藤光毅、細谷真大の5人。そして、本大会4試合で最も出場時間の長かったのは細谷で281分だった。
その細谷は、大岩ジャパンの発足から今年7月のフランス代表戦までにおいて最も長い出場時間を得たFWだった。1653分(26試合/先発17、途中出場9)という数字に加え、12ゴールという得点数も最多のものである。
細谷は今大会でも輝きを放った。第2戦のマリ戦では、右サイドを力強く突破するドリブルを披露して決勝点を導いた。続くイスラエル戦では決勝ゴールを叩き込み、準々決勝・スペイン戦ではVARが介入して認められなかったものの、ゴールかと思われた強烈なプレーを見せつけた。このチームのエースとして君臨し続けた力を、本大会でも十分に見せた。