7月から8月にかけて、フランスを舞台にして戦った大岩ジャパンのパリ五輪。予選グループ3試合を全勝で終え、準々決勝でスペインに敗れて大会を去ることとなった。その4試合と、強化過程でどのような関係が見られたか。数字で振り返る。
パリ五輪のために召集した選手において、バックアップメンバーを含めてDF登録は7人いた。内野貴史、大畑歩夢、西尾隆矢、木村誠二、関根大輝、鈴木海音、高井幸大だ。この中で、最も出場時間が長かったのは関根大輝、木村誠二、高井幸大で、270分という3試合のフル出場での数字だった。
続くのは左サイドバックとして出場した大畑歩夢で、261分。西尾隆矢が189分で、鈴木海音と内野貴史はいずれも90分だった。
最終ラインは、オーバーエイジの選手が起用されるであろうと目されていたポジション。谷口彰悟、板倉滉、町田浩樹といった名前が浮上したとされるが、結果的には23歳以下の選手で構成されることとなった。OAを求めたのは、攻撃的な選手と異なり経験という要素も大きいポジションゆえということもあるが、だからこそ、数字からは大岩剛監督の直前までの“見極め”が感じられる。