■新たな成長の原動力に
三竿にしてみれば、東京ヴェルディから移籍していた2016年時点では、柴崎と小笠原満男(アカデミー・テクニカル・アドバイザーがボランチのお手本だったという。
「僕が鹿島1年目で試合に出れてない時に満男さんと岳君を見てイメージを膨らませていた。あれから7年8年経ってから一緒に出れて、今は嬉しさだったり、楽しさの方が強いです」とやりがいを感じつつ、プレーできている様子。それも三竿にとっては新たな成長の原動力になるはずだ。
11日の次節・ジュビロ磐田戦からは知念も復帰するが、今後は彼ら3人をベースに対戦相手や疲労・日程などを考慮しながらコンビを変えられるようになりそうだ。加えてリスタートのキッカーとしても力を発揮できる樋口雄太もいる。彼らを臨機応変に使い分けられれば、戦い方のバリエーションも広がるはずだ。
一部報道によれば、手薄なFWに関しては、田川亨介(ハーツ)の加入が有力視されている。新戦力が入ってすぐにフィットするかどうかは未知数だが、中盤に関しては複数の組み合わせを作れるメドがついたと言っていい。ここから終盤戦にかけての鹿島のさらなる飛躍が楽しみだ。
(取材・文/元川悦子)