■「衝撃の連続です」

「(岳君は)信じたことを全てやってくれるというか、『ボール来そうだな』ってところに出してくれるし、『この球際で勝ってほしい』っていうのを勝って、僕にボールこぼしてくれた。『頼む』っていうところで全部、思い通りにしてくれるんで、衝撃の連続です。そういう人と一緒にやれてるのはいい財産になっているのかなと思います」と濃野も柴崎の本領発揮に目を見張ったが、キャプテン・選手会長・10番が復活しつつあるのは、間違いなく朗報だ。

 7月20日のFC東京戦から古巣復帰した三竿も24日のブライトン戦では動きにキレがなく、コンディション的に今1つという印象だったが、この日は仲間の2点目につながるパス出しなど攻撃に関与する回数も増加。守りの部分でも濃野の大きなスペースをカバーするなど、彼らしい頭脳的な動きが光った。

「ブライトン戦よりも横並びになる時間はそんなになかったんじゃないかなと。お互いを見ながら、どっちかがタテに出て、どっちかがへそを押さえるっていうのができていた。後半ちょっとタテ気味になって、守備の時には名古(新太郎)と岳君で相手の2ボランチを抑えにいくという形に中で喋って変えてみたけど、それも結構うまくいっや。そうやって臨機応変に対応できたところが今日はよかった」と三竿本人も前向きに言う。

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