■2001年生まれ以降の世代が存在感
今季開幕からJ1首位に立っている町田ゼルビアを藤尾翔太と平河悠(ブリストル)がけん引し、16年ぶりのJ1復帰を果たした東京ヴェルディを山田楓喜、木村勇大、染野唯月らパリ世代が押し上げるなど、Jリーグを見てもこの半年で2001年生まれ以降の世代が存在感を引き上げている。
やはり「自分たちが中心なんだ」という意識の変化があったからこそ、彼らは短期間で劇的な成長を遂げ、パリ五輪でスペイン相手に互角の勝負に持ち込めたのだろう。
重要なのは、今の流れを止めないこと。パリ世代がどれだけA代表に昇格し、欧州でも格上リーグにステップアップしていくのか。それが何よりも重要だ。目の前にいる東京五輪世代のハードルを飛び越えることが、彼らに課された次なる課題と言っていい。
(取材・文/元川悦子)
(後編へ続く)