■体感した「明確な世界基準」

 今回のスペイン戦の完敗は悔しいが、パリ五輪を戦った選手たちは「明確な世界基準」を体感したことだろう。この経験値をムダにしてはいけない。世界トップに上り詰めていくためには何が足りないのか、何をすべきかをそれぞれが考え、追求していくことこそ、彼ら自身の成長、日本サッカーの進化につながるのだ。

 この中から果たして誰が抜け出すのか…。それが次の関心事。五輪落選組も追い上げる中、パリ世代から突き抜ける人材が次々と出てくれば理想的。大岩監督が言うように、本当に大切なのはこの先である。

(取材・文/元川悦子)

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