■イスラエル戦は選手を入れ替えていい

 2連勝で勝点を「6」としたことで、グループステージ突破が決まりました。イスラエルとの第3戦では、スタメンを入れ替えてもいいと考えます。

 理由はふたつあります。

 このチームの目標は「金メダル」を取ることです。イスラエル戦、その次の準々決勝、準決勝と、中2日のスケジュールが続きます。準々決勝以降はプレー強度もさらに上がってくるでしょうし、疲労が蓄積していくのでコンディションの維持が難しくなっていきます。選手を使い分けることによる疲労の分散は必須だと考えます。

 ここまでの2試合で、大岩監督は22人の登録メンバーのうち17人を起用しています。ピッチに立っていないのはGK野澤大志ブランドン、GK佐々木雅士、CB鈴木海音、DF内野貴史、FW植中朝日です。GKについては難しいかもしれませんが、フィールドプレーヤーは数人を入れ替えて臨んでもいいでしょう。

 パラグアイ戦とマリ戦では、途中出場の選手が素早く試合にフィットしています。そもそもこのチームは、スタメンと控えの間に実力差がありません。それが、選手を入れ替えていいと考えるふたつ目の理由です。

 誰が出ても「日本らしさ」を表現できているので、大岩監督は相手の特徴や選手同士の組合せ、個々のコンディションなどを見極めて選手を使い分けている印象があります。準々決勝の対戦相手も気になりますが、まずは目の前の敵のイスラエルに集中する。これまで同様に一体感を持った戦いで、3連勝を目ざしてほしいですね。

(5)へ続く
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